この検出法は、一般的には拡散反射型センサと呼ばれています。投光部からの光が目標物に当たると、光は不定の角度で拡散するようになります。受光部に直接反射される光もあり、目標物が検出されます。検出範囲は、目標物の色、大きさおよび表面粗さなどが影響します。各モデルの実際の検出範囲は、「白いテストカード」に基づいています。白いカードには反射率90% という要素があり、「標準的な目標物」とみなされます。より暗い色またはつやが消された仕上がりの目標物の場合は、反射率が低くなります。従って、感度を上げるか、またはセンサ全体を目標物のより近くに置く必要があります。この状況では、背景にあるより明るい目標物を実際の目標物と間違えないように注意が必要です。
拡散反射方式の検出にはさまざまな種類があります。
- バックグランドサプレッション(BGS)による拡散反射: BGSの機能がある拡散反射センサ には、色、反射率または仕上がりにかかわらず、あらゆる対象物に関して明確な検出範囲があります。輝く背景に対して真っ直ぐに配置された暗い目標物を検出することができ、取り付けも調節も簡単です。
- フォアグランドサプレッション(FGS)による拡散反射: FGSの機能がある拡散反射センサは、センサの光学窓から「不感帯」を定めます。この最小検出距離内に入る目標物は無視されます。
- 背景評価による拡散反射: 背景評価の機能がある拡散反射センサは、背景に反射する光のみを評価します(例えば床面からの反射)。センサに背景からの反射光が無い場合は、間に物体が入ったと判断し出力とします。これは、目標物に向けられた光が反射してセンサに戻ってくることをユーザーが保証できないような、形状が一定でないなどの目標物を検出するアプリケーションに役立ちます。
以下のアプリケーション専用のセンサも、拡散反射方式の原理に基づいています。
- カラーマーク/ プリントマークまたはコントラストセンサ
- 発光センサ
- カラーセンサ