ファクトリーオートメーション(FA)
プロセスオートメーション(PA)

ビジョンセンサは印刷仕上げに不適切なシートを検出可能

タスク

高速印刷ととじ合わせアプリケーションでは正しい印刷物が綴じ付けられるかを確認する為に、シート識別が必要となります。正確なシート識別が非常に重要になる事例として医薬品包装における取り説挿入があります。ここでの不具合は大きな問題になることがあります。

印刷及び仕上げアプリケーションに使われるシート確認方法としては個々のシートにバーコードデータマトリクスコードのラベルを付ける方法があります。しかし、この方法では下記の理由により最適とは言えません。

  • バーコードやデータマトリクスコードを使用するコストが増加
  • バーコードは印刷プロセスの早い段階で削除又は切り取られる可能性がある
  • 判読不可、又は、使用不可のバーコードがあった場合、製品検査を出来なくなる
  • 一般的なラインスキャン方式のバーコードリーダではシート移動の横方向のコードしか検出できない

バーコードリーダの代わりとして、画像により比較する方法があります。しかし、その方法は高価で、取り付けにくい場合があります。


実現

シート識別センサVOS410-BISは印刷画像とデータマトリクスコードの両方を比較する事が出来ます。
シート識別センサVOS410-BISは印刷画像とデータマトリクスコードの両方を比較する事が出来ます。

Pepperl+Fuchsはビジョンセンサを利用して、シートに実際に印刷された画像を読取る事によって不適切なシートを検出します。印刷/仕上げ機械で印刷される様々な内容(文字、写真及びグラフィック)は高速で検出する必要があります。

Pepperl+Fuchsはこれら印刷工程での検査要求を満たすために、シート識別ビジョンセンサVOS410-BISを開発しました。この製品は、丁合機、及び、紙折り機で正しいシート折り目をモニタし、前もってティーチインされた参照画像か参照コードと実際カメラ画像が一致しているかどうかを検査します。VOS410-BISビジョンセンサは印刷産業用として特別に開発されました。


実行に移す

ドイツのお客様Wohlenberg Buchbindesysteme社(Wohlenberg製本システム)では不適切なシートを検出するために、丁合機、及び、製本機でPepperl+Fuchsのビジョンセンサを使用しています。

センサのカメラ、照明と処理ユニットは外部処理ユニットを必要せず、コンパクトなボディーに全て一体化されています。バーコード画像方式が一つのセンサに含まれるますので、時間とコストが大幅に削減されます。

最大6 m/sのシート速度、及び、80 ms未満のサイクルタイムに対応出来る、このビジョンセンサ高速処理に最適であり、将来的には更なる高速化も可能です。トリガポイントの同時オフセットが出来るので、機能性はロータリエンコーダインターフェースとの統合によりに、さらに高められます。エラー画像メモリは画像結果を保存し、誤検出のシミュレーションを可能にします。このメモリはセットアップ中及び問題を分析する際にお客様をサポートします。通常操作モードでは、高速画像転送は目視点検及び画像検証を可能にします。

Pepperl+FuchsはWohlenberg製本システム社様に非常に可視化されたソリューションを提供しました。Wohlenberg社様には弊社製品の性能、品質、安定した納入において高いご評価を頂いております。


VOS410-BIS-60-WH ビジョンセンサ