ハイデルベルグのLUCIFER プロジェクト向けに連邦天文観測所に近接センサを寄付することにより、Pepperl+Fuchs は合衆国アリゾナ州トゥーソンのグレアム山3000 メートル地点での大型双眼鏡で使用される天文学機器をサポートしました。 (図 1参照)
この望遠鏡は、追加機器とともに通常の方法で設置された8.4 m の鏡から成り、完了時にはハッブル宇宙望遠鏡の性能を超えるものとなります。
これら追加機器の2つは、ハイデルブルグの連邦天文観測所により指揮された、5つの団体が集まった協会により作られたLUCIFER 分光写真機/ カメラで、さまざまな分光写真のアプリケーションと直接画像化に使用されます。
参加団体は、ハイデルベルグMax Planck 天文学研究所、在Garching、Max Planck 地球外物生物物理学研究所、在Bochum 、Ruhr University 付属天文学研究所と在マインハイム、CAE テクロノジーとデザインの総合技術専門学校です。
2つの LUCIFER 機器は、0.9 µm - 2.5 µmの波長の短赤外線域で作動するため、冷却により背景ノイズが最小化されなければなりません。制御される作動温度は約 70 K (-203.15 °C) で、冷却液体窒素と、各160 Wの冷却力を持つ2つの閉式サイクル冷却機にて維持されています。科学的な機器は、熱放射線遮蔽にてカプセル化され、さらに超断熱フォイルにて包装され、低温調節器内にて真空で作動します。これらの手段は、地球の大気の熱放射線遮蔽と気温での望遠鏡の鏡部が、表示される天体源からの微弱赤外線信号に干渉しないようにするものです。
望遠鏡で使用される機器は、地球の自転を相殺するためにシリンダ軸に沿って回転しなければなりません、ここにPepperl+Fuchs製、シリーズ NBN4 高周波発振型センサが使われることになります。回転駆動気をロックするために、機器に一時的につながれるホースとケーブルが NBN4 高周波発振型センサを通じて接触を検出されます。信号の1つが検出されると、回転機がPLC制御を通じてブロックされます。これは、望遠鏡制御にてケーブルやホース、機器に損傷を与えないよう、 "インターロック" 信号により実行されます (図 2参照)。
2つの LUCIFER 機器 (正しく、しっかりと封入された低温調節器) の状態は、近接センサによっても検出されます。ビジュアル化には、センサ信号がイーサネットインターフェースを通じて観測者に情報を提供するインターフェースを経由します (図 3参照)。
あと1年で世界最大の単一望遠鏡の作成を開始するオペレーションに、Pepperl+Fuchs はこの寄付をもって、LUCIFER 分光写真機/ カメラの成功に貢献するものです。
Holger Mandel 博士
ハイデルベルグ州観測所