自動車生産では、車体はスキッド・コンベアでいろいろなステーションに搬送されます。安全を確保するために、車体のシャーシにはあらかじめアンカー穴があけられており、スキッド・ボルトで固定されます。ボルトが穴に正しく装着されていなければ、車体はスキッド・コンベアから脱落するかもしれません。これを防ぐために、車体がスキッド・コンベアに置かれる前にボルトの位置と向きを確かめます。
車体が下ろされるとき、アンカー穴にスキッド・ボルトが通るように、指定された許容範囲内でスキッド・ボルトを配置しなければなりません。センサによって、スキッド・ボルトの配置を正確に確かめます。
光切断法センサSmartRunner Matcherはこの完璧なソリューションです。SmartRunner Matcherは、最適化されたプロファイルの比較を実行し、正確なレーザビームでボルト位置を確認します。各ボルトを検出するために、1台のSmartRunner Matcherをコンベアラインに沿って取り付けます。SmartRunnerのレーザビームが、それぞれのボルトに当たるように設置します。そして、正しい配置の参照プロファイルをティーチ・インします。車体がスキッド・コンベアに置かれる前に、センサは、ボルトをスキャンして、ボルトのプロファイルと参照プロファイルを比較します。ボルトの位置が外れているなら、SmartRunnerは「bad」信号を送ります。また、X、Z軸の位置の許容範囲を指定できます。スキッド・ボルトが許容範囲外にあるなら、SmartRunnerは「bad」信号、および正確なXとZオフセットデータを送ります。SmartRunnerとコントロールシステムとの通信は、PNPポート入出力(入力:トリガー、ティーチ・イン、出力:good、bad)、RS485、ゲートウェイを介したフィールドバスが可能です。
SmartRunner Matchersは光切断法を用いて、正確で確実な検出を可能にします。ターゲット表面の材質、色の影響を受けずに検出し、外部照明を必要としません。さらに、視覚上のコントラストの影響もありません。センサが正確なX、Z-軸の位置データを送ることによって、ボルト位置と配列の完全な検出が可能です。システムへの組み込み、設定は簡単です。最大32個のプロファイルを本体に記憶できます。