アプリケーションによっては、センサの頑丈さが特に強く求められます。これら頑丈で耐久性のある「メタルフェィス」のセンサは、ステンレススチールで囲まれているので、厳しいアプリケーションに使用するには最善の選択です。工作機械または金属加工のようなアプリケーションでは、センサが目標物の衝撃、磨耗や腐食性の溶剤と液剤の影響を受ける場合がしばしばです。
これらアプリケーションでは、ステンレススチールの検出面のあるセンサによってダウンタイムを減らし、耐用年数を延長して、生産全体をより採算の取れるものにします。
当社の「メタルフェイス」製品シリーズ (NMB…) には2つのバージョンがあります。鉄類金属の検出用の (FE) と、非鉄類金属の検出用の (NFE)です。
高周波発振型アナログ出力センサは、特定の作動範囲内で金属物質の位置を検出するのに使用します。検出体までの距離に比例してアナログ出力信号に変換されるので、これらセンサは測定および制御アプリケーションに理想的です。Pepperl+Fuchsの製品には、2 ~ 5 mm、3 ~ 8 mm、そして 15 ~ 40 mmまでの作動検出範囲があります。当社の高周波発振型アナログセンサ製品の温度偏差は、1℃につき最終値のわずか1/1000と低いので 、周囲条件が一定でなくてもセンサは依然として信頼性があり正確です。
当社では、バスライン直結可能なセンサとして、診断情報のネットワーク通信までに機能性を拡張したインテリジェント近接センサのラインを提供します。
当社のAS-i接近センサを使用すれば、ユーザーは親装置1台につき 31 (仕様2.0) または62 (仕様2.1) までの接近スイッチをネットワーク化することができます。
AS-i近接スイッチは、センサ異常警報情報、オンとオフの動作遅れ、内部発振回路の動作モニタ機能をもっています。これらセンサには、円柱形、長方形およびねじ止め式の「F」デザインといったハウジングの種類があります。
耐圧近接スイッチは、油圧アクチュエータまたはシリンダでの使用に適しています。このセンサは検出表面上に動的に働く350 bar (M18シリンダ型)または 500 bar (M12 シリンダ型) までの圧力に耐えることができます。
アプリケーションによっては、検出距離が増した近接センサを必要とします。 長距離タイプ近接センサは小さい物体の検出や、物質に左右されるリダクションファクター影響を克服するといった問題を解決することができます。
その上、これら長距離センサは、以下のような問題を解決するために使用されます。
取付制限、機械公差、または保護コーティングを通す検出。これらの操作の分野に、Pepperl+Fuchs は検出範囲を増した近接スイッチシリーズを提供します。
NAMUR出力スイッチの電圧電流特性はとても低いので、爆発しやすい環境で安全に使用することができます。 製品モデルナンバーはIDの後に「N」が付きます。時には、数字と組み合わせて、この製品ファミリを識別します。
NAMUR近接センサは、対応する絶縁型防爆バリヤを経由して電力が供給される場合のみに本質安全防爆を構築可能となります。
流量制御は数多くのプロセス産業で使用されています。アプリケーションは、コントロールシステムへのフィードバックとしてバルブの位置状況を90°のシャフト回転を検出し出力します。
P+F社のバルブ位置フィードバックセンサは、VDI/VDE 3845に従った標準ハウジングの中ばかりではなく、オープンソリューションにおいても利用することができます。
これらの近接センサは、接続が早く、交換が簡単で、極めてコンパクトにできるようにアクチュエータに直接取り付ける様式で提供しています。また、よく保護される標準化されたハウジングの形状であり、スイッチとコントロールバルブに統合されたターミナルを提供しています。
リング型の近接スイッチは、コイルが搭載されたにより、リング内部の金属の有無を検出し出力とします。
典型的なアプリケーションには、リング近接センサを通過する小さな金属部品を検出して計数する例があります。鉄類(FE)と非鉄類(NFE)金属の両方を検出します。
スロット型近接センサは、スロット開口部を横切って検出する2コイルシステムから成ります。金属片がスロット内に挿入されると、コイル間の高周波発振型結合が目標物である金属の深さによって減少します。この結合が臨界値まで落ちると、近接スイッチが起動します
センサの設計の性質により、このタイプの近接スイッチは金属の特性に影響を受けにくい特長があります。
特定の環境条件で、標準的なセンサの信頼性は、長い作動寿命という点では保証されていません。例えば、標準的な近接センサがカーウォッシュシステム内で高圧の水の噴射に曝されると水がセンサ内に浸入し潜在的な故障の原因となります。このため、Pepperl+Fuchsは新たなセンサの機能として、このようなアプリケーションでの高圧環境の影響を減らして問題のない使用を確実にする設計をしました。
当社の近接スイッチの設計の特長には、機械部品のより堅固な構成仕上げにあります。プラスティックキャップとセンサハウジング、防止剤を塗布するすべての表面のプラズマクリーニング、およびコイルシステムの前シーリングなどです。この結果、製品の特長を実現することができ、IP67/ IP68 定格の試験条件を上回っています。
溶接システムで使用する近接センサは、強い磁場への抵抗性が強いこと、そして厳しい周囲の条件に適した機械的な頑健性を高めていることが特長です。このセンサファミリーは、溶解した金属(スパッタ)から保護するための耐久性のある Rytonでできた検出面に加えて耐溶接コーティングを施した真鍮のハウジングがあります。
これらの近接スイッチはNAMUR製品タイプに対応していますが、以下の特殊な動作があります。 センサ、コントロールインターフェースユニットまたは共通の電力線の故障の場合は、コントロールインターフェースユニットの出力が自動的に安全な「オフ」状態に切り替わります。
これらセンサは識別型番としてSNまたはS1Nがつきます。安全機能は、適切な専用バリヤをインターフェースユニットとして組み合わせている場合のみ保証できます。